オートミールをおいしく食べる方法=「オートミール米化」を検証
突然ですが、オートミールって、いまいちおいしくないと思いませんですか?
(共感してくれる人も多いはず)。
初めて食べたときは、「これ、鳥のエサ!?」(失礼!)と衝撃を受けました。
実際、オートミールの原料のオーツ麦は鳥のエサとして売られているのであながち間違いではないのです。
海外では、牛乳や水で煮てドロドロの状態で食べるのが朝食の定番ですが、どうしても好きになれません。
そんなオートミールをおいしく食べる方法が「オートミール米化」というもの。
オートミールを米として見立てて調理して、チャーハンやピザ、お好み焼きやおにぎりなどをつくるというものなのですが、はたして、その味は?
『オートミール米化ダイエットレシピ』(学研プラス)という本を参考にしながら、実際に作ってみました!
「オートミール米化」の基本とは
オートミール米化の作り方はとっても簡単です。
【材料】(1食分)
- オートミール 30g
- 水 50ml
【作り方】
①耐熱容器にオートミールを入れる。きちんとはかるのがポイント。
普通に近所のスーパーに売っていた市販のオートミールを使いました。
②水を50ml回しかけ、オートミール全体を湿らせる(オートミール30g+水50mlで80gです)。
③ラップなしで電子レンジ(500W)で1分加熱し、ほぐす。
完成!
一度作れば、レシピを見なくても作れるシンプルさ。
このまま食べて見ると、たしかに米っぽい。少しやわらかめに炊いたごはんのような食感です。
かすかに玄米のようなにおいがあるので、気になる人もいるかも。
この、米化したオートミールをベースに、いろいろ作ってみたいと思います!
オートミールで「サクッと海苔おにぎり」をつくってみる
旨味のある材料をこれでもかと混ぜ込んだおにぎりです。お弁当にしても良さそう。
【材料】(1個分)
- 油揚げ 1/3枚
- オートミール 30g
- 水 50ml
- ごま油 小さじ1
- めんつゆ 大さじ1
- 青海苔 小さじ1
- 白いりごま 適量
- 韓国海苔(もみ海苔タイプ) 適量
【作り方】
①刻んだ油揚げを耐熱皿にのせ、電子レンジ(500W)で1分30秒〜加熱する。サクサクになったらOKです。
②オートミールと水を耐熱皿に入れ、電子レンジ(500W)で1分加熱して米化する。ごま油を混ぜてほぐす。
③ ①の油揚げ、めんつゆ、青海苔、白いりごま、韓国海苔を入れて混ぜる。具がモリモリでこぼれそうになってしまったので、ゆとりのあるサイズの容器で作るのがおすすめ。
④ラップでにぎって完成!
食べてみると……衝撃のおいしさ!
サクサクの油揚げが食感のアクセントになり、青海苔と韓国海苔、2種類の海苔それぞれの風味が生きています。
コンビニおにぎりの2/3くらいの大きさですが、コンビニおにぎり1個分より満足感があるような気がします。
オートミールで「ガーリックチャーハン」をつくってみる
オートミール米化のレシピで特に評判なのがチャーハン。ガーリックがガツンと香ります!
【材料】(1食分)
- オートミール 30g
- 水 50ml
- ごま油(炒め用) 小さじ1
- サラダチキン 小さめ1個(55gのものを使用)
- 溶き卵 1個分
- 焼肉のタレ 適量
- ごま油(仕上げ用) 少々
- 韓国海苔(もみ海苔タイプ) 適量
(A)
- キャベツ(千切り) 20g
- 粗挽きガーリック 適量
- 粗挽き黒こしょう 適量
【作り方】
①オートミールと水を耐熱皿に入れ、電子レンジ(500W)で1分加熱して米化する。この後、手早い作業が必要なので、材料を準備しておくのがおすすめ。
本に掲載のレシピは「スモークチキンバー」を使っていましたが、より手に入りやすいサラダチキンで作りました。食べやすいサイズに切っておきます。
②フライパンに炒め用のごま油を熱し、米化したオートミールと、サラダチキン、(A)を入れて炒める。
③溶き卵と焼肉のタレを入れ、さらに炒める。
④器に盛り、仕上げ用のごま油をたらして韓国海苔を散らす。
その味は……おいしい!
焼肉のタレで味がばっちり決まっています。サラダチキンを大きめにカットしたのも正解。
突然ですが、「オートミール? 何それ?」というオートミール未体験の夫に食べてもらいました。
「ふつうにうまい。え、どの部分がオートミールなの?」とのこと。
全体的にオートミールだよと伝えると、
「オートミールっておいしいんだね」
と、その味に感動したようでした。
オートミールで「極上の石焼き風ビビンバ」
甘辛味が食欲をそそるビビンバ。スキレットで作れば本格的です!
【材料】(1食分)
- 卵 1個
- ナムル(市販品) 適量
- オートミール 30g
- 水 50ml
- ごま油 小さじ1
- 焼肉のタレ 適量
- 粗挽き黒こしょう 適量
- 韓国海苔(もみ海苔タイプ) 適宜
- コチュジャン 適宜
【作り方】
①オートミールと水を耐熱皿に入れ、電子レンジ(500W)で1分加熱して米化する。ナムルは小松菜、もやし、大根、ぜんまいなど。ざっくりと刻んでおく。卵は卵白と卵黄に分けておきます。チャーハン同様、手早い作業が必要なので、材料を準備しておくのがおすすめ。
②小さめのフライパンやスキレットにごま油を熱し、米化したオートミール、刻んだナムル、卵白を炒める。
③焼肉のタレを回し入れます。ジューッと一気に煙が上がり、香ばしいにおいがします。
④卵黄をのせ、粗挽き黒こしょうをふって韓国海苔を散らします。
コチュジャンを添えて完成!
こちらも夫に食べてもらいました。卵を崩して……
「うまい! 家で石焼ビビンバが食べられるなんて……」
オートミールだということを忘れ、石焼ビビンバのおいしさを堪能していました。
スキレットで作ったので、底におこげもできていました!
レンジを使って「オートミールのピザ」
米の代わりから小麦粉の代わりへ! 想像以上にピザでびっくり。
【材料】(1食分)
- オートミール 5g
- 水 30ml
- ピザソース 大さじ1
- ソーセージ(斜め薄切り) 1本分
- ミニトマト(4等分に切る) 2個分
- ミックスチーズ 適量
- 粗挽き黒こしょう 適宜
- バジル 適宜
(A)
- 溶き卵 1個分
- おからパウダー 5g
- コンソメ(顆粒) 小さじ1/3
【作り方】
①平らな皿(少しふちがあったほうが作りやすい)にクッキングシートを敷き、オートミールを入れる。オートミールは少なめの5g。
②水を入れて全体をなじませ、電子レンジ(500W)で1分加熱する。
水がこぼれないよう注意です。本当にピザになるの? と不安になる見た目ですが、大丈夫。
③(A)を入れてよく混ぜ、電子レンジ(500W)で2分30秒加熱する。
この時点で、なんとなく丸いピザをイメージして形を作っておくのがおすすめ。
加熱後。ピザ生地っぽいものができあがりました!
④ピザソースを塗り、トッピング。ソーセージとミックスチーズを全体に散らし、本には載っていませんでしたが、冷蔵庫にあったミニトマトも追加。電子レンジ(500W)で1分30秒加熱する。
⑤粗挽き黒こしょう、バジルを散らして完成!
どこからどう見てもピザです。
ピザ生地を手作りするってなかなかハードルが高いですが、これならレンジだけで、5分もあればできちゃいます。
そしてこのピザ生地、本当においしい。
小麦粉で作ったピザとは少し違うのですが、ふんわりしていて、コンソメの塩気が効いていて、パンの一種として生地だけでも食べたいくらいでした。
オートミールで「ポテト? サラダ」
じゃがいもを使わずにポテトサラダ(ポテトサラダ的なもの?)を錬成するという、不思議なレシピです!
【材料】(1食分)
- オートミール 5g
- 水 30ml
- 絹豆腐 40g
- スライスチーズ(とろけるタイプ) 1枚
- 粗挽き黒こしょう 適宜
(A)
- ハム(細かく切る) 1枚分
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/8個分
- おからパウダー 5g
- 卵白 1個分
- コンソメ(顆粒) 小さじ1/2
- マヨネーズ 小さじ1と1/2
【作り方】
①オートミールと水を耐熱皿に入れ、電子レンジ(500W)で1分加熱する。
材料はこんな感じ。これでポテトサラダ(的なもの)を作ります。
②絹豆腐を入れ、よく混ぜる。
③(A)を加えてよく混ぜる。
④スライスチーズをのせて電子レンジ(500W)で2分加熱する。その後、よく混ぜる。
器に盛り、粗挽き黒こしょうを振って完成!
穀物の枠を越えた、オートミールポテトサラダです。
食感はやわらかめなので、じゃがいもの食感が残るポテトサラダが好きな人には物足りないかもしれませんが、味はポテトサラダです。
試食した夫も「言われなかったら、ふつうのポテトサラダだと思うよ、これ」とのことでした。
オートミール米化でいろいろと作ってみましたが、どれも本当においしく、オートミールを食べていることを忘れてしまいそうでした。
チャーハンやビビンバ、ピザをおいしく食べられるなら、ストレスなくダイエットができそうですね。
書いた人:みよちん
ライター。編集者。編集プロダクション、出版社勤務を経てフリーランスに。現在は書籍、雑誌、WEBなどで活動。ベルギービールと妖怪が好きです。酔っ払うと宇宙人の話をしだしてまわりを引かせる傾向あり。
からの記事と詳細 ( 本当はおいしい「オートミール」のレシピ。オートミールを米化して、ピザやチャーハン、おにぎりをたらふく食べる方法 - メシ通 )
https://ift.tt/38qYFfE
No comments:
Post a Comment