「キャンプで本格的なピザを作ってみたい!でもピザ窯もないし難しそう…」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。じつはピザは専用の窯がなくても美味しく焼くことができるんです。しかもキャンプシーンでは定番の調理器具で作れてしまうので、新たに調理器具を買い揃える必要もありません。
おうちで家族や友人と食べるピザも美味しいですが、キャンプで食べるピザは格別です!好きなトッピングなどを並べるのも楽しいですよ。
今回はキャンプでピザを焼くことのできる道具や生地の作り方、ピザ作りのコツもご紹介していきます。この記事を読み終わった頃にはキャンプでピザ作りに挑戦したくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
キャンプでピザを焼く方法
キャンプ場でピザを作ってみたい!という人向けに、誰でも簡単にピザが作れちゃう方法をご紹介します。意外にもピザ窯がなくてもピザ作りを楽しめるやり方がたくさんあるので初心者の方でもきっと楽しめますよ。
キャンプでピザを焼くことができる調理器具
ピザ窯以外で簡単にピザが作れる調理器具と、各調理道具での作り方をご紹介します。
フライパン
【準備する道具】
- フライパン
- フライパンの蓋(なければアルミホイルでOK)
- クッキングシート
- ガスバーナー
- 炭
フライパンの上にクッキングシートを置き、ピザ生地を広げます。薄く伸ばすことで火が通りやすくなるため2〜5mm程度がベストです。焚き火台などの上に網を置いてフライパンを置き、フォークで数カ所穴を開けてお好みのトッピングをしたら炭火にかけて約5分。
この時蓋があれば蓋を、なければアルミホイルでしっかり蓋をしてくださいね。5分後に蓋を開けたら完成です。焼き加減がもの足りなかったりチーズの溶け具合が足りなければバーナーで炙ってもOKです。
■ピザ作りにおすすめのフライパン
折りたたみ式ハンドルで使い勝手も抜群です。- メーカー希望価格:2,750円
- 製品サイズ(約) 170×265×35mm
- 収納サイズ(約) 外径170×高さ38mm
- 材質(品質) 本体:アルミニウム(表面加工=内面:ふっ素樹脂塗膜加工)
スキレット
【準備する道具】
- スキレット
- スキレットの蓋(なければアルミホイルでOK)
- クッキングシート
- 炭
基本的な作り方はフライパンと同様です。蓋があれば蓋の上に炭を乗せると均一に早く焼き上がります。フライパンよりも火の入り方が強いので、3分程度でOK!生地の厚さもフライパンより少し厚めでも美味しく焼き上がりますよ。
■ピザ作りにおすすめのスキレット
LODGE(ロッジ)「スキレット6 1/2インチ」。我が家でも何年も使っている使えば使うほど味が出る逸品です。
- メーカー希望価格:2,970円
- サイズ:全長/約26cm、内径/15.5cm、深さ/3cm
- 素材:鋳鉄製
- 重さ:0.88kg
- IH対応商品
ダッチオーブン
【準備する道具】
- ダッチオーブン
- ダッチオーブンの蓋(なければアルミホイルでOK)
- 底網
- クッキングシート
- 炭
- 薪
ダッチオーブンでピザを焼く際はあらかじめダッチオーブン内の温度をしっかり上げておくことがポイントです。熾火にした薪や炭の上にダッチオーブンを乗せて熱していきます。しっかり蓋をして、蓋の上にも炭を置くことで内部温度が上がりやすくなります。15分ほどしっかり温めましょう。
ダッチオーブンの底が焦げないように底網を敷いてクッキングシートを敷きます。クッキングシートの上にピザ生地を乗せたら蓋をして、熾火の炭を置いたままにすると上からの火力で火が通りやすくなります。3〜4分程度で焼き上がりです!下からの火力よりも上からの火力の強さを意識するとうまく焼き上がりやすいです。
■ピザ作りにおすすめのダッチオーブン
TSBBQ「ライトステンレス ダッチオーブン 6インチ」。
軽くて錆びにくいのが特長。底網とセットがおすすめです。
- 本体材質 : ステンレス三層鋼(SUS304+アルミ+SUS430)、蓋材質/SUS430、ツル金具材質/SUS430
- 重量:約1.67kg(本体:0.75kg、蓋0.79kgツル0.13kg)
- サイズ:
本体厚さ 底3.5mm、フタ厚さ 底4mm
本体内径 約148mm、深さ(本体内面より)約83.5mm
高さ(蓋付き)約112mm(ツマミの高さも含む) - 外形寸法:幅 約218mm(ハンドル含む)
- 容量:約1.0L
メスティン
【準備する道具】
- メスティン
- メスティンの底網
- クッキングシート
- 炭
丸いピザは焼けませんが、熱伝導の高いメスティンもじつはピザを焼くのにピッタリ。メスティンにクッキングシートを敷いたらメスティンのサイズに合わせてピザ生地の形を作ります。蓋を使って型取ってもOKですが、少し膨らむことを想定して削るとちょうど良いでしょう。
底網を敷いたメスティンに、トッピングをした生地を乗せたら蓋をしてそのまま3〜5分で出来上がり。火が入りすぎないように熾火で調理しましょう。
■ピザ作りにおすすめのメスティン
トランギア(trangia)「メスティン」。
コンパクトなのに高い熱伝導で優秀です。
- メーカー希望価格:1,980円
- 重量:150g
- サイズ:17×9.5×6.2cm
- 容量:750mL
- アルミ製(無垢)
- 炊はんの目安:約1.8合まで
ホットサンドメーカー
【準備する道具】
- ホットサンドメーカー
- クッキングシート
- 炭
ホットサンドメーカーの上にクッキングシートを広げ、はみ出ないサイズで生地を広げます。トッピングをしたらそのままホットサンドメーカーで挟みます。小さめのトッピングが挟みやすくて◎です。
炭火を上から乗せるとさらに均一に焼き上がりやすくなります。こちらも熾火で調理してくださいね。
■ピザ作りにおすすめのホットサンドメーカー
チャムス(CHUMS)「ホットサンドイッチクッカー」。
2つに分離できるので、さまざまな用途で使えます。
- メーカー希望価格:5,280円
- サイズ:15×35cm
- 重量:490g
- 素材:本体/アルミニウム合金(フッ素樹脂膜加工)、ハンドル/ステンレス、フェノール樹脂
- IH非対応となります
ピザ窯・ビザオーブン
【準備する道具】
- ピザ窯 or ビザオーブン
- ピザストーン(耐熱グリルプレートなど)
- 薪
- 炭
間違いなく綺麗にふっくらとピザを焼くことができるのがピザ窯・ビザオーブンです。基本的に調理する前に薪を熾火になるまでしっかり燃やして、炭を温めておきます。薪はしっかり燃やして熾火にしないと煙の香りがピザに移ったり焦げやすくなるので気をつけましょう。
ピザ窯・ビザオーブンが十分に温まったらトッピングしたピザ生地をピザストーンに乗せて入れていきます。
200〜300℃程度にしっかり温まっていれば3分も待たずに完成です!ピザ窯・ビザオーブンはステーキやグラタンなども作れてしまうので、あれば必ずワンランク上のキャンプレシピを楽しむことができますよ。
■ピザ作りにおすすめのピザ窯・ビザオーブン
尾上製作所「コンパクトピザオーブン」。
軽量、コンパクトで初心者でも使いやすいです。
- メーカー希望価格:5,980円
- サイズ:本体/37.5 x 29 x 13cm
- 重量:3kg
- 材質:
本体/ステンレス、本体持手/スチール(クロームメッキ)、温度計/スチール、ピザストーン/セラミック、ピザピール/アルミ・スチール(粉体塗装)
アルミホイルをピザ窯代わりにする
【準備する道具】
- アルミホイル
- クッキングシート
- 炭
一番手軽で簡単なのがアルミホイルをピザ窯代わりにする方法です。
ただしアルミホイルで焼く場合は上火もなく火力が少し弱いため生地を薄めにしたほうが綺麗に焼き上がります。
広げたアルミホイルの上にくっつかないようクッキングシートを敷いて、ピザ生地を乗せてトッピングし、ふんわりアルミホイルで包んで熾火の上で加熱していくだけなのでとっても簡単。5分ほどで完成です。この方法でしたら気軽にキャンプでピザを楽しめるので、ぜひ作ってみてくださいね。
■ピザ作りにおすすめのアルミホイル
尾上製作所「BBQお助けシート」。
厚手で耐久性に優れています。
- メーカー希望価格:550円
- サイズ:30㎝×7m
- 重量:330g
- 材質:アルミニウム
せっかくならピザ生地から作ろう!
キャンプで食べる、生地から手作りしたピザは格別!せっかくなら本格的に生地から作ってみませんか?
手間も時間もすごくかかりそうなイメージですがポイントさえ押さえてしまえば簡単です。小さなお子様も一緒に楽しめますので、ぜひ生地からのピザ作りに挑戦してみてくださいね。
材料
<約3枚分>
- 強力粉:150g
- 薄力粉:100g
- 砂糖:小さじ1
- 塩:小さじ1
- ドライイースト:小さじ1
- オリーブオイル:大さじ1
- お湯:180ml
お湯はぬるま湯(50℃くらい)でOK
作り方
1.お湯とオリーブオイル以外の材料を全てボウルに入れてよく混ぜ合わせます。少しずつお湯とオリーブオイルも加えながらさらにこねていきます。
2.ある程度まとまるまでよくこねて粉っぽさをなくしていきます。手にまとわりつかない程度に滑らかになったらきれいに丸めましょう。
3.ラップをかけて発酵させていきます。生地が倍くらいに膨らむまで約1時間程度おいておきます。
4.生地が膨らんで耳たぶくらいの柔らかさになったら、手のひらで軽く生地を押してガスを抜いていきます。
5.3等分に生地を丸めて分けたらラップをかけて生地を休ませて完成です。
キャンプ当日の手間を省くコツ
キャンプ場で生地を作る場合は材料をなるべく計量して持っていくと手間が省けて時短にもなりますよ。ただ、発酵させる時間などを考えると、キャンプ場で生地から作るのは少し大変な作業です。そこで、キャンプ当日の手間を省くコツを考えてみました!
キャンプ前日にピザ生地を自宅でつくる
何より手間が省けて時短になるのが自宅での下準備です。
キャンプ場での洗い物も少なく済みますし、生地を広げてトッピングするだけなのでピザ作りが格段に楽になります。
前日に生地を作ってキャンプ場に持っていく際には小さく丸めたピザ生地をひとつひとつラップで包んで冷凍してからクーラーボックスに入れましょう。到着までに解凍されていればそのまま使えますし、凍っている状態なら現地で解凍するだけです。
キャンプ当日は何かとバタバタすることが多いので、前日に準備していくことをおすすめします。
作るのが手間なら市販のピザ生地を持っていこう!
生地から作るなんてとてもじゃないけど大変!面倒くさい!という方におすすめしたいのが市販のピザ生地です。生地を伸ばした状態で売られているものがほとんどで、トッピングを乗せて焼くだけでオリジナルのピザを作ることができます。
生地から作る手間を省きたい方はぜひ市販のピザ生地に頼ってみてはいかがでしょうか。
■おすすめのピザ生地
デルソーレ ナポリ風ピザクラスト 2個。
外側はパリッと、中はもちもちのふち付きクラストです。
キャンプで作る本格ピザレシピ
キャンプ場でも手軽に作れる本格ピザレシピをご紹介します。ピザ生地にトッピングして焼くだけなのでお子様も一緒に楽しめますよ。
我が家ではいつも薪ストーブをピザ窯代わりに活用してピザを焼いています。今回使用した薪ストーブについても後半でご紹介していきますね。
トマトソースのじゃがコーンピザ
【材料】
- ピザ生地:1枚
- じゃがいも:1/2個
- コーン:お好み
- ベーコン:1枚
- ミックスチーズ:お好み
- ピザソース:お好み
- バジル:4〜5枚
1.ピザ生地をアルミホイルの上に広げます。
ピザストーンや耐熱のグリルプレート等があればそちらを使ってくださいね。
今回は薪ストーブを窯がわりに焼き上げていくので少し厚めの生地にしています。手作りの生地の場合は写真のように耳の部分を1cmほど残して生地の中心部分をくぼませておくと具材が乗せやすいです。
2.ピザ用のトマトソースを塗っていきます。
我が家ではカゴメのトマトソースが大人気です。
好きなだけ生地の上に乗せたら、まんべんなく伸ばしていきます。
3.コーンとじゃがいもをトッピングしていきます。下茹でしない場合はじゃがいもは薄めにカットすると◎
厚めに切って食感を楽しみたい方は自宅でじゃがいもをカットして軽く下茹でして準備しておくと火が通りやすく時短にもなりますよ。
今回はじゃがいものゴロゴロ食感を楽しむために厚めにカットして下茹で準備をしておきました。
4.小さく切ったベーコンをトッピング。面倒なら大きめにちぎってもOK!お好きな方はベーコンをたっぷり乗せても美味しいですよ。
5.ミックスチーズをたっぷりと乗せていきます。とろっととろけるチーズが焼きたてピザの醍醐味です。
6.あらかじめ炭火で熱しておいた薪ストーブにアルミホイルごと入れていきます。3〜4分ほど経ったら様子を見て、生地の焼き具合とチーズの溶け具合を確認します。
7.生地にある程度焼き目がついてふっくらしたのを確認して、チーズもとろっとしていたら薪ストーブからアルミホイルごと取り出します。
暑いのでグローブなどをして気をつけながら取り出しましょう。
8.お好みでバジルをトッピングして完成です!ホクホクのじゃがいもとプチプチのコーン、とろけるチーズが絶品です。
焼きたてが美味しいので冷める前に召し上がってくださいね。
薪ストーブを使った焼き方のコツ
薪ストーブ内の温度はだいたい200〜300℃くらいになるように温めます。通常は薪を入れて楽しみますが火力が強いとピザが燃えてしまう恐れがあるため、炭に火をうつして薪は燃やしてしまいましょう。薪は熾火の状態でしたら残してもOKです。
薪ストーブ内の温度さえしっかり上がればあとは難しいことはありません。耐熱のプレートやアルミホイルの乗せたピザ生地を薪ストーブに入れて待つだけです。
扉を開けっぱなしにするほど薪ストーブ内の温度が下がるので手早く入れるのがポイント。5分も待てばこんがり美味しい焼きたてのピザの出来上がりです!火力が強すぎないように調整したり、時々焦げていないか確認しながら焼いていくのがコツです。
我が家でも愛用中の、今回使用した薪ストーブはこちらです。
- メーカー希望価格:129,800円
- 組立時サイズ:約 W335 × H1,480 × D540(mm)
- 収納時サイズ:約 W335× H370 × D460(mm)
- 重量:約 20.5kg(遮熱板を含む)
- 材質:スチール(一部ホーロー)、ガラス
もっと気軽にキャンプでピザが食べたいなら
イチから手作りするのもいいですが、キャンプの場面ではあまり手間や時間をかけたくないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には手軽に美味しいピザが楽しめる冷凍ピザがおすすめです!
キャンプで冷凍ピザをおいしく焼くコツ
冷凍ピザは材料も不要で、焼くだけなので本当に手間いらず。
キャンプの場面では材料をクーラーボックスで持っていくことがほとんどだと思いますが、冷凍ピザはクーラーボックスに入れて持っていけば現地に着く頃にはほとんど自然解凍されています。
解凍さえしっかりできていれば焼き方は通常の調理と同じでOK!
現地でしっかり解凍するのがポイントです。
おすすめの冷凍ピザ
実際にキャンプの場面で食べてみて美味しかったおすすめの冷凍ピザをいくつかご紹介します。
セブンプレミアム「金のマルゲリータ」
我が家のキャンプではもう定番になりつつある絶品冷凍ピザです。もう10回以上はリピートしています。
濃厚なトマトソースと、冷凍とは思えないほどしっかりとしたバジルの風味が最高に美味しいです。ぜひ一度召し上がってみてくださいね。
PIZZAREVO(ピザレボ)「グリル茄子ボロネーゼ」
トマトソース以外のピザが食べたくて購入したところこちらも絶品。ゴロゴロとしたお肉と茄子が食べ応え抜群でお子様も好きそうな味。お酒にも合うので大人にもおすすめです。
神戸ヴァッラータ 「ピッツァカプリチョーザ スペシャル」
テレビでも紹介されたことのある本格冷凍ピザ。生地がパリッとしていて具沢山なのが魅力的です。具材が冷凍とは思えないほど美味しくて、素材にこだわっている点もおすすめポイントです。
子供も大人もみんなで楽しく
キャンプでピザ作り!
キャンプで作るピザは格別に美味しいですし、何より作る過程も楽しむことができます。お好みのトッピングを考えている時間も楽しいですよね。
生地から作ってもよし、市販の生地に頼るもよし。使える調理器具もさまざまなので選択肢が多いのも嬉しい点です。
大人同士ではもちろん、小さなお子様とも楽しめるキャンプで食べるピザレシピにぜひ挑戦してみてくださいね!
レシピ考案:葉山ゆな
webライター、主婦
夫婦でキャンプ歴7年。アウトドア雑誌掲載経験あり。
スキレットやストゥブ、メスティンを使った彩り豊かなキャンプ飯を楽しんでいます。
からの記事と詳細 ( キャンプで食べるピザは格別!道具は?生地は?ピザ作りのコツも紹介 | ランドネ - FUNQ )
https://ift.tt/360FWzt
No comments:
Post a Comment