【8月27日 AFP】食品サンプルのコンクール作品展「おいしさのアート展」が都内で31日まで開催されている。
「ピザ」の斜塔、自分の身をそぎ切りにする魚、ドラゴンフルーツから飛び出すリアルな竜──展示作品はすべて、今年で創業90年を迎える食品サンプル大手「いわさきグループ(Iwasaki Group)」の技術者たちが手掛けた。
出品者の一人、畑佐伸一郎さん(57)は「普段の仕事はお客さまのオーダーなので、意見を聞きながらやらなければいけないです」と語る。「けれども、コンクールの場合は全部、自分の発想。出来栄えも、満足するかしないかは自分次第なので、やりやすいと言えばやりやすいですね」
畑佐さんは、ビーチでのんびりと日光浴を楽しむトウモコロシを製作した。
約60点の出品作には、見るだけでも楽しいものもあれば、圧倒的な職人技を見せつけるものもある。会場には、キャベツの千切りの山をトラのようにうろつく「ブラックタイガーのエビフライ」、焼き鳥でできたゲームの「テとりス」、納豆が竜巻のように巻き上がる「wow!納tornado?ネバーapproach!」などの作品がずらりと並ぶ。
作品展を訪れた男性は「今、食品サンプル使っているお店も少なくなっています」と話す。「これをアートという形で残していくのは面白いと思います。素直にすごいと思います」 (c)AFP/Hiroshi HIYAMA
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