2023年09月05日 15:38 / 経営
帝国データバンクによると、エスエス(旧商号:セゾンファクトリー、資本金900万円、山形県米沢市)は、8月22日に山形地裁米沢支部より特別清算開始命令を受けた。
同社は、1989年4月にセゾンファクトリーの商号で設立されたドレッシング・ソース等製造業者。県内や全国の厳選した素材を使用してドレッシング、ジャム、デザートなどの食料品製造を手がけていた。
有名百貨店内の直営店、委託店での販売のほか、食品卸業者や個人向け販売なども行い、直営店を増やして約27店舗を擁していた2016年2月期には、年売上高約32億1500万円を計上。しかし、過年からの不良在庫などの処理で、同期において当期純損失約7億6200万円を計上し、債務超過に陥っていたという。
自社工場において手作りで生産した商品は高級ギフト品として用いられていたが、直営店の店舗経費や原価負担が重く、採算性に乏しい運営が続き、在庫処理や不採算店舗の閉鎖を進めたが、赤字決算となっていた。
また、近時はコロナ禍の影響などもあり、2021年2月期は年売上高約21億3300万円に対して、当期純損失約7億9600万円を余儀なくされていた。
厳しい資金繰りが続くなか、山形県中小企業活性化協議会のスキームにより第二会社方式での事業再建を行うこととなり、2022年9月30日に新会社セゾンファクトリー(山梨県中央市、同年6月設立)へ事業を譲渡。同時に、現商号エスエスに変更して本店も現在地に移転、2023年6月30日開催の株主総会の決議により解散していた。
負債は、2023年2月期時点で約36億7000万円だが、変動している可能性があるとしている。
なお、新会社のセゾンファクトリーは通常通り営業を行っている。
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