例年よりもだいぶ早く春の訪れを感じるようになりました。今回は春夏秋冬おいしく味わえるニンジンを使ったレシピをご紹介します。シンプルですが、ニンジンの甘みを存分に感じられる一品です。
家庭の常備野菜としてはもちろん、菓子やジュースの材料にも適する万能野菜です。明治以降に導入された西洋種がほとんどで、中でも五寸人参が主流です。おせちに使われる紅色の金時人参は江戸時代からある東洋種で、他にも紫や白、黄色や10センチほどの小型種など、さまざまな品種があります。
茎の付け根の軸が細いもの、みずみずしくずっしりしたもの、表面がなめらかで、ハリとツヤがあるもの、鮮やかなオレンジ色で黒ずみがないものを選ぶのがオススメ。乾いた新聞紙に包み、ポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室で保存すると鮮度が保てます。
β(ベータ)カロテンの含有量は緑黄色野菜の中でもトップクラス。皮の辺りに豊富なので皮はむかず、よく洗っていただくのがオススメです。また、βカロテンは脂溶性なので、油とともに摂取すると吸収率が上がります。油で炒めたり、揚げたり、今回のレシピのようにドレッシングと一緒に取ったりするのも効果的です。
βカロテンは必要な分だけ体内でビタミンAに変化し、皮膚や粘膜の健康を保ってくれるので免疫力アップ効果が期待できます。また抗酸化作用もあるので、老化防止などにも役立ちます。他にもビタミンC、カリウム、食物繊維、葉酸などさまざまな栄養素を含む優秀な野菜です。
今回のレシピはじっくり蒸し焼きにすることで、ニンジンの持つ甘みが引き立ちます。ドレッシングは普段のサラダにも使えます。ぜひ作って、味わってみてください。
◆材料(2人分)
(1人当たり72キロカロリー、食塩相当量0.6グラム)
ニンジン1本、オリーブオイル小さじ2、パセリ適宜
A:豆乳小さじ2、塩小さじ1/6(1グラム)、砂糖小さじ1、酢小さじ1、黒こしょう適宜
◆作り方
(1)ニンジンは1センチの厚さに切り、パセリはみじん切りにする。
(2)フライパンにオリーブオイルを入れて中火で温め、ニンジンを入れて片面をこんがり焼く。
(3)ひっくり返し、フタをして中火弱に火を弱めて中まで火を通す。
(4)ボウルにAを入れてよく混ぜ、ドレッシングを作る。
(5)ニンジンに火が通ったら皿にのせ、ドレッシングをかけ、パセリを飾る。
<やまと・さおり> 管理栄養士、料理研究家。1989年、水戸市生まれ。東京農大卒。市内で「お料理教室オムスビ」を開講している。
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( <茨食健美 大和沙織のこだわりレシピ>グリルニンジンの豆乳ドレッシングがけ 蒸し焼きで甘み存分に:東京新聞 ... - 東京新聞 )
https://ift.tt/e13PrKG
No comments:
Post a Comment