兵庫県赤穂市御崎の人気ナポリ料理店「さくらぐみ」オーナーシェフの西川明男さん（５８）＝同市＝が、母校の赤穂西中学校で「私の歩んできた道」と題し講演した。「目標を立て、最短で進む道を考える。その繰り返しが充実した人生につながる」と１、２年生約１５０人に呼び掛けた。
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父親の死去もあり大学を中退。京都の洋食店での修業を経て１９８１年、２１歳の時、新鮮な魚介類を使うナポリピッツァ（ピザ）の店を出した。イタリア・ナポリに出掛けて４カ月間修業。「真のナポリピッツァ協会」会長に認められ、日本で第１号店の認定を得た。若い頃は「人の３倍働いて責任者になった」といい、野外音楽の祭典フジロックフェスティバルには１５年以上窯を運び３日で３千枚以上のピザを焼く。
海に面した絶景や雨の少ない気候など、赤穂とナポリの共通点を挙げ「赤穂は日本のナポリだ」と言い続ける。だしのうま味を生かした魚?入りジェラートをナポリで広めるなど現地の料理人や食通にも一目置かれる。
「自分で作ったストーリーを実現する。目標へ最短で進むにはどうすればよいか考えて」と話し「念ずれば花開く」という言葉を後輩に贈った。（坂本 勝）
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