俳優・田中邦衛さんが3月24日に88歳で死去したことが明らかになってから一夜明けた3日、フジテレビ系では追悼番組として「北の国から’87初恋」が放送された。同作でデビューし注目された女優・横山めぐみ(51)は「お疲れさまでした。邦さん、また逢いたいです」と田中さんをしのんだ。
田中さんが実直な父親の黒板五郎を演じて代表作となった「北の国から」。シリーズ第1作の5年後を描いた「-’87初恋」では、中学3年生となった息子・純の初恋と成長が描かれた。
横山は純の初恋相手・大里れいを演じ、芸能生活のスタートを切った。それだけに「『北の国から’87初恋』は私の人生を変えてくれた作品です」とコメント。「邦さんと出逢えたこと、温かいお人柄に触れたこと、背中で芝居を見せてくれたこと、一生の宝物です」と感謝。「お疲れさまでした。邦さん、また逢いたいです」と天国への旅立ちを寂しがった。
同作の舞台、北海道富良野市にも悲しみは広がった。ロケに使われた「石の家」などが観光施設として残されており、近く献花台が用意される予定という。
北猛俊市長はこの日までにコメントをホームページに掲載。「田中さん演じる黒板五郎の、不器用ながらも家族への深い愛情を注ぐ姿は、多くのファンの心を掴み、全国に富良野の地名が知れ渡り、多くの方に足を運んでもらえるようになりました」と功績を称賛。「富良野市民とともに北の大地に生きてこられた五郎さんに深甚なる感謝を申し上げるとともに、心より田中さんのご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。
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