山形県尾花沢市特産のスイカの味を一年中楽しんでもらおうとスイカを使ったたれとドレッシングが完成し、８日お披露目された。
今回焼肉のたれの「尾花沢すいかタレ」とサラダなどに使える万能ドレッシングの「尾花沢すいかドレ」の２つが完成した。
これらの商品は、収穫シーズンの夏以外にも一年を通してスイカの味を楽しんでもらおうと尾花沢市がＪＡみちのく村山などと連携し、ことし７月から開発に当たっていた。
「タレ」にはことし収穫された尾花沢市産のスイカの果汁が使われ、醤油ベースの中にスイカの甘みがほのかに感じられる味付けになっている。
スイカの果汁を使った食品はこれまでにも開発されていたが、独特のにおいが残ることが課題とされていた。今回のタレには、果汁を寒天にしたものを入れることでスイカなどの瓜にあるにおいを無くしたという。
一方、ドレッシングには刻んだスイカのぺそら漬けが入っていて、さわやかな酸味があるのが特徴だ。
完成発表会には、市やＪＡの関係者ら１５人が参加し、タレとドレッシングを使った料理が提供された。
メニューは、尾花沢市のブランド牛「雪降り和牛」の焼肉のほか、ドレッシングを使ったタルタルソースが添えられたエビフライなど６品で、参加者らがさっそく完成したばかりの商品を試食した。
参加した人「甘みもあるがピリッとした辛みも感じられ何にでも合うタレだと思う」「スイカには独特の瓜のにおいが付いてくるが今回は一切無くてとてもおいしかった」
商品のふたにある二次元コードを読み込むとアレンジ料理のレシピを見ることができる。
尾花沢市特産品開発協議会・石山健一会長「レシピを実際に見ながら作っていただけるような仕掛けをしているさまざまな料理に使って食べてもらえれば」
この「尾花沢すいかタレ」と「尾花沢すいかドレ」は１本１８０グラム入りで、価格はいまのところ未定だという。市内の道の駅のほか、東京の百貨店などで１２月中旬から販売される。
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