中沢絢乃
大分県臼杵市のフンドーキン醬油(しょうゆ)と同県別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)が、フルーツを使ったドレッシングを共同開発した。「新型コロナウイルス禍で制約のある毎日に、手軽に健康的な食事を届ける手助けを」というコンセプトでつくったという。
甘酸っぱい「ラズベリー」、爽やかな酸味とクリーミーさが特徴の「グレープフルーツ」、トロピカルな香りの「パッションフルーツノンオイル」の3種類。それぞれ、筋肉の修復を助ける栄養素の亜鉛や、リラックス効果があるとされるGABAの配合、糖質が少ないことをうたう。
開発には、韓国やインドネシア、モロッコなど日本を含む6カ国計10人の学生が参加。2020年1月から企画を始め、試作を繰り返しながら約2年かけて完成させた。
学生らによると、コロナ禍による暮らしの変化から生じるストレス解消などを目指したという。95の国と地域から留学生が集まるAPUでの生活の中で、海外では家庭菜園で育てた果物を毎朝食べたり、カットした果物を勉強中のおやつにしたりしている例を知り、日本の果物消費量が世界と比較して少ないことからも、手軽に果物をとれる商品を企画した。
2月にあった完成披露会では、開発に参加したアジア太平洋学部4年の鈴木愛(まな)さん(22)が「心身ともに健康的な生活を応援できる商品を開発したいと考えた」と話した。
フンドーキンとAPUは2019年にもイスラム教徒向けの「はちみつ醬油」を共同開発し販売。イスラム教で摂取が禁止されているアルコールを使用せずに製造したもので、日本ハラール協会から、戒律に沿っていることを証明する「ハラール認証」を取得した。コラボ商品の開発は2回目となる。
フンドーキンの小手川強二社長(68)は「いつも口うるさく開発にタッチするが、学生さんが熱心で、今回は一切口を出さずに見守った」と明かす。「単にサラダだけではなく色んな料理に向いている。夏場向けでもあるので、5月の連休明けからの売れ行きに期待。お客さんからの反応を楽しみにしています」
県内のスーパーやフンドーキンの通販サイトで販売中。通販サイトでは各400円(税込み)、希望小売価格は370円(税別)。(中沢絢乃)
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