日本酒の醸造過程で生産される酒かすを使ったメニューが、兵庫・淡路島内9カ所の飲食店で提供されている。ピザやスイーツ、和定食など多彩なラインアップの「淡路酒かすフェア」で、長期インターンシップ(就業体験)で島に滞在する大学生2人が企画した。31日まで。食べた人から好評を得ているといい、2人は「フェアの終了後も酒かすメニューが定着してくれたら」と話す。(内田世紀)
淡路市の清酒メーカー「千年一酒造」で新商品開発を担当する大阪経済大3年の矢野孔晴さん(22)と、同市の食品会社「沖物産」で情報発信を担う同志社女子大2年の西山梨央さん(20)。2人は大正大学(東京)発の事業支援拠点「淡路ラボ」の紹介で、昨夏からそれぞれの企業で仕事に就いている。
矢野さんは、千年一で生産される酒かすを味わい、「お酒を飲めない人や子どもたちにも親しんでもらいたい」と思案。沖物産で生産者と飲食店をつなぐ業務をこなした西山さんに相談した。西山さんは、「健康にも良い酒かすの可能性を広げたい」と、協力店を探した。
メールなどで熱意を伝え、レシピの考案を頼むと、店主らが賛同した。定番のかす汁のほか、カレーやバウムクーヘン、アイスキャンデーなど多くのアイデアが集まった。
洲本市のカフェ「ペガサス」はピザと焼き菓子の2品を商品化。店主の豊田真暢さん(42)は「意表を突く面白さが受けている。酒かすを使うとは思わなかった。淡路の食材で新しいものを作りたかったので、声を掛けてくれてよかった」と喜ぶ。
矢野さんは「多くの人の協力でここまでできた」。西山さんは「商品作りの楽しさと責任を学んだ。良い経験になった」と話す。
フェアの参加店は次の通り。
◇ ◇
淡路市=扇カフェ(岩屋)、淡路島ピザ石原商店(佐野)、アイスアップ(志筑)、あっくんバーガー(同)▽洲本市=ペガサス(本町6)、シフォンケーキMint(物部3)、カフェ・マアル(海岸通1)▽南あわじ市=マアル・ファクトリー(広田広田)、ふくカフェ(倭文長田)
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