2022年4月11日 17:00
ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作「リコリス・ピザ」(7月1日公開)のオリジナル・サウンドトラック(日本盤)が、6月29日に発売されることがわかった。
本作は、第94回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にノミネート。オリジナル脚本の完成度の高さ、細かな脇役に至るまで行き届いた演出が高く評価されている。舞台は1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーの写真技師アシスタントのアラナ(アラナ・ハイム)と高校生ゲイリー(クーパー・ホフマン)の恋模様を描き出す。
タイトルとなっている“リコリス・ピザ”は、1970年代頃に南カリフォルニアで展開していた独立系レコード・ショップ・チェーンの名称。10代の子が、同レコード・ショップで初めてレコードを買うのが“ある種のお決まりの行動パターン”と言われるほど、舞台となっているサンフェルナンド・バレーのサブカルシーンに不可欠な存在だったそうだ。
このレコード・ショップは劇中で登場せず、“リコリス・ピザ”という言葉さえ発せられることもない。だが、映画の空気を的確にレコード・ショップ名が表現しており、そこに「70年代」という説得力を持たせられるのが、アンダーソン監督が天才と評される証だろう。
20曲を収録したサウンドトラックは、アンダーソン監督自らがキュレーションを行った。ポール・マッカートニー、ドアーズなどによる名曲が詰め込まれており、スコアの制作を担当したレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドによるタイトル曲「リコリス・ピザ」も収録。この曲は「若さ溢れるノスタルジアへと誘う」と海外メディアで評されている。海外では2021年末にリリース。「今年最高のサウンドトラックの1枚」「まさにこれこそがサウンドトラック。映画にとってのキー・プレイヤー」と評したメディアも。なお、特報ではデビッド・ボウイの「火星の生活/Life On Mars?」が使用されている(サウンドトラックに収録)。
「リコリス・ピザ オリジナル・サウンドトラック」の価格は、2970円(税込み)。収録楽曲は、以下の通り。
1:ジュライ・ツリー/ニーナ・シモン
2:メロウなふたり/クリス・ノーマン&スージー・クアトロ
3:サムタイムズ・アイム・ハッピー/ジョニー・ガルニエリ
4:ザ・ポジティヴ:ビング・クロスビー&アンドリュース・シスターズ
5:ブルー・サンズ/チコ・ハミルトン・クインテット
6:バット・ユア・マイン/ソニー&シェール
7:マイ・ディンガリング/チャック・ベリー(ライヴ・アット・フィルモア・オーディトリアム、サンフランシスコ)
8:ピース・フロッグ/ドアーズ
9:レット・ミー・ロール・イット/ポール・マッカートニー&ウィングス
10:火星の生活/デビッド・ボウイ
11:スリップ・アウェイ/クラレンス・カーター
12:僕のダイアモンド・ガール/シールズ&クロフツ
13 グリーンスリーヴス - メイソン・ウィリアムズ
14:バラバジャガ/ドノヴァン with ジェフ・ベック・グループ
15:ソフトリー・ウィスパリング・アイ・ラヴ・ユー/イングリッシュ・コングリゲーション
16:リコリス・ピザ/ジョニー・グリーンウッド
17:心に秘めた想い/ゴードン・ライトフット
18:ウォーク・アウェイ/ジェイムス・ギャング
19:お聞き、リサ/ブラッド・スウェット&ティアーズ
20:君の明日はもう来ない/タジ・マハール
(映画.com速報)
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