地域の食材を使った高校生の料理コンテスト「第１０回ご当地！ 絶品うまいもん甲子園」で、福知山淑徳高（福知山市）のチームが最優秀の農林水産大臣賞に輝き、同校で優勝旗の贈呈式があった。受賞作はピザの具材やソースを立方体の生地に詰め込んだ「新緑のピザキューブ」。２４日に舞鶴市のスーパーで限定販売される。（川本修司）
優勝メンバーは、熊谷信之介さん（１７）、坂根凛さん（１７）、達川怜平さん（１７）（いずれも３年）の３人で、総合学科調理系列で腕を磨いてきた。
一般社団法人「全国食の甲子園協会」が主催するコンテストには９５校計３３０チームが参加。同校は近畿大会を突破し、昨年１１月に東京都で開かれた決勝大会で１５チームの中から最優秀に選ばれた。
料理は６・５センチの立方体の型を使い、押しずしのように生地とソース、具材、チーズを３層に重ね合わせた。具材には万願寺とうがらしなどの京野菜を使い、生地には地元産の茶を練り込んで側面を覆った。上部にクリームチーズや茶葉を使ったクッキーなどを載せ、ケーキのような見た目に仕上げた。
３人は当初、生地に薄焼きのトルティーヤを使い、勝ち抜いたものの、食感を考えてデニッシュに変更するなど最後まで改良を続けた。審査員からは「ピザの概念を崩した」などと評価を受けたという。
１８日に行われた優勝旗の贈呈式には、お笑いコンビ「ＦＵＪＩＷＡＲＡ」がサプライズで登場。同級生たち約１６０人と一緒に、３人を祝福した。
熊谷さんは「試食してくれた先生や協力してくれた生産者を含め、大勢の人のおかげ」と笑顔。坂根さんは「生地の変更などの工夫をみんなで考えたことが良かった」と振り返り、達川さんも「夏休みも登校し、練習したことが実った」と顔をほころばせていた。
料理は府北部のスーパー「にしがき」が商品化し、２４日午後２時から舞鶴市の東舞鶴店で３０個販売する。３人は仕込みに立ち会い、当日は販売にも参加する。
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