2022年5月28日 12:00
ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作「リコリス・ピザ」の新たな場面写真が披露された。実在の人物をモデルにした役どころで出演したショーン・ペン、トム・ウェイツの姿を切り取っている。
本作は、1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に、写真技師アシスタントのアラナと高校生ゲイリーの恋模様を描く。第94回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にノミネートされ、三人姉妹バンド、ハイムのメンバーであるアラナ・ハイムと、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマンが主演。ともに鮮烈な映画デビューを飾った。
フレッシュな主演の2人とは対称的に、エンタメ界のレジェンドたちが実在の人物をモデルにした役どころで出演し、物語にアクセントと深みを与えている。
ペンが演じたのは、アラナが受けたオーディションで出会い、意気投合する俳優ジャック・ホールデン。「麗しのサブリナ」「ワイルドバンチ」と幅広く活躍した俳優ウィリアム・ホールデンがモデルになっており、ペンは髪をオールバックにぴっちりと撫でつけ、低い声で囁く伝説の二枚目スターを嬉々として演じている。
ミュージシャンとしてロックの殿堂入りを果たし、俳優としても活躍するウェイツは、レックス・ブラウという映画監督を演じている。モデルはウィリアム・ホールデン主演の「トコリの橋」を監督したマーク・ロブソン監督が有力だが、その破天荒さはサム・ペキンパー、ジョン・ヒューストンもモデルにしているようだ。
なかなか出演依頼を受けないウェイツをキャスティングできた経緯について、アンダーソン監督は「ショーン・ペンをジャック・ホールデン役にキャスティングしてから、レックス・ブラウを誰が演じるべきか2人で考えたんだ。その時、ショーンがトムを提案したんだよ。彼らはとても親しいからね。それなら受けてくれるかもしれないという気持ちもあって良いアイデアだと思ったんだ」と振り返る。
その結果、ウェイツが快く役を引き受けたそうで「僕は監督として必要がないカットにも関わらず、ただ彼がすることを見ていたいがためにカメラを回していました」とその魅力を語っている。
「リコリス・ピザ」は、7月1日からTOHOシネマズシャンテほか全国公開。
(映画.com速報)
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