スーパーの棚に並ぶさまざまなドレッシング。和風、フレンチといった味や、健康によさげなノンオイルタイプ、リーズナブルなタイプなど目移りしてしまうが……。
管理栄養士の松田真紀さんは「それ全部ダメ! サラダを食べるのは健康のためでもあるはず。裏面を見ずに、ただ“安いだけ”で選んだ市販ドレッシングをかけちゃうと、せっかくのサラダの良質な栄養が台無しに」とバッサリ!
はたして何が問題なのか、身体にどういった影響を及ぼすのか、その闇は案外、深い。
植物性油脂の過剰摂取は要注意!
ドレッシングの問題点としてよく言われるのが油のとりすぎ。しかしこれは古い考えで、すべての油を悪者扱いするのではなく“不要な油を避けて、必要な油をとる”のが、正しい油との付き合い方とされている。
ではドレッシングの油はどうなのか。容器の裏にある原材料名を見てみると、『食用植物油脂』と記載されている。これは主としてリノール酸のこと。
「リノール酸はインスタント食品、売っている惣菜、パンやスナック菓子にも多く含まれていて、現代人の食生活ではとりすぎています。これらの過剰摂取は、花粉症やアトピーなどのアレルギーなどあらゆる身体の不調につながります」(松田さん)
せっかく健康のためにとオーガニックの野菜サラダを作っても、リノール酸のドレッシングをかけてしまえば、“残念サラダ”のできあがり!
最近は、アマニ油やえごま油といった良質な健康油を“売り”にしている新商品も続々登場してきているが、ここにも落とし穴が。
「良質、悪質、さまざまな油がミックスされていることがあります。アマニ油やえごま油が100%に近いものを選ぶのが鉄則」(松田さん)
ここでチェックしたいのが原材料名の並び順。使用した原材料を重量順に表示するのが原則なので、アマニ油より食用植物油脂(リノール酸)が先に書かれていたら、リノール酸の割合が多いと考えたほうがよいだろう。
また、アマニ油やえごま油は酸化しやすいので、一度封を開けたら、できれば2週間、長くても1か月以内に使い切ること。せっかくの良質な油も、酸化しているものを摂取すると身体の健康をそこねるさまざまな原因となる。
「ドレッシング全般にいえるのですが、やっぱり早く使うことが大事。いくらお得でもペットボトル入りの大きなサイズのドレッシングはすすめられませんね」(松田さん)
現代人はリノール酸の摂取過剰
必須脂肪酸のオメガ6とオメガ3は4対1の割合でとると効果的だが、現代人は10対1と言われ、大きくバランスが崩れている。まずはオメガ6から3への置き換えをしよう。
オメガ6:主にリノール酸
ドレッシングに含まれる食用植物油脂、サラダ油、ごま油、ベニバナ油、大豆油 etc.
オメガ3:主にDHA、EPA、α-リノレン酸
青魚油、アマニ油、えごま油 etc.
◆必須脂肪酸摂取バランスの乱れで起きる症状◆
中性脂肪の増加などの生活習慣病、花粉症やアトピーなどのアレルギー、肌荒れ、シミ、しわ。さらに記憶力や学習能力の低下、ストレスに対する脆弱さ、認知症の若年化などが憂慮される。
からの記事と詳細 ( 激ヤバな「市販ドレッシング」、医師が警告するノンオイルや糖質オフに“隠された罠” - 週刊女性PRIME )
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