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Friday, September 2, 2022

三咲の柳澤農園で「100%にんじんジュース」「にんじんドレッシング」商品化、9月16日からマックスバリュなどで販売開始 | みんなで船橋を盛り上げる船橋情報サイト「MyFunaねっと」 - Myfunaねっと

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船橋からトラックで商品を引き取りに来た柳澤さん(左)

9/1(木)三咲の柳澤農園で「100%にんじんジュース」「にんじんドレッシング」商品化

9月16日から道の駅(??)などで販売開始

 地域商標となっているブランド野菜・春にんじんのベータキャロットを生産する柳澤農園(船橋市三咲7-7-2)の柳澤孝行さんがオリジナルの「100%にんじんジュース」と「にんじんドレッシング」を商品化、9月16日から市内各所で販売を開始する。

 船橋市は、「春にんじん」の生産量が全国でも有数の産地。同園代表の柳澤孝行さんは、「にんじん」と「だいこん」をメインに生産する専業農家。今季、市内含め県内各所で「春にんじん」での連作障害が多発。これが引き金となってかねてから検討していた「にんじん」商品の開発に踏み切った。

 今回開発したのは、「100%にんじんジュース」と「にんじんドレッシング」(名称仮)。「にんじんジュース」は、果汁と果肉の割合が7対3。細断した生にんじんを茹でて裏ごしした上でジュースとペーストに分離。その際、固い部分や繊維質などを取り除き商品化。

 加工を手掛けた小池手造り農産加工所(長野県飯田市下久堅下虎岩578-8、TEL0265-33-3323)の熊谷修部長は「にんじんだけを使っているので、農園によっては臭みが出たりして加工に向かない農家さんのものも。柳澤さんのにんじんは臭みがなく、さらに一次加工の段階で丁寧にカットして納品してくれたので商品化しやすかった」と振り返る。

 「にんじんドレッシング」は、同加工所で提供するスタンダードなレシピをそのまま採用。にんじんに柳澤農園でとれた玉ねぎを加え多少の調味料で味を調えて商品化。試作品を味見した柳澤さんは「細かい事を何も注文していないのに想像通りの味になった」と一発でレシピを採用したという。

 販売価格は、にんじんジュースが298円。にんじんドレッシング980円。販売場所は、アンデルセン公園近くの農産物直売所「フナベジ」、マックスバリュ新船橋店、習志野台店、東習志野店など。また、ネット販売では、メルカリショップや同園公式ホームページなども予定している。

農家の抱える課題、早期に対策を講じる若手農家

 背景には昨今のロシアとウクライナによる戦争からの物流網分断、生産量減少などで肥料や資材が急激に高騰したことも挙げられる。かねてから懸念事項だった後継者不足とあいまって「このタイミングで農業をたたもうかな…と、考える農家も少なくない」、大手新聞社が大々的に報じた。

 こうした動きは市内農家でも例外ではなかった。現状打開のため、数年前から手取り収入確保を目的に自宅前直売所を開設、スーパーの産直コーナーに出荷するなど対策を打ってきた農家も少なくなかった。

 さらに最近では、若手を中心に加工事業者と協力してオリジナル商品を開発。クラウドファンディングや通信販売、体験農園などで消費者とのつながりを作り、販路開拓する農家も増えてきた。

 積極的に新しい手段を講じる若手農家を見て今回、商品化に踏み切った。今季の春にんじん収穫のタイミングでプランを検討開始。「農家は変化するのが苦手な人が多い。若手に『先輩は口だけだから』と言われないように形にしていきたい」と柳澤さん。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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