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Thursday, May 4, 2023

ソロキャンプでピザ作り(山元町)悠々たる非日常に心が弾む<大型連休 宮城の体験スポット(6)> - 河北新報オンライン

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テント張りを手伝ってくれた斎藤さん。場内は車両を乗り入れできる

 大型連休が始まった。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きを見せ、気兼ねなく外出できるようになった。体験型アクティビティーを楽しめる県内のスポットを紹介する。(12回続き)

非日常に食が進む

 東日本大震災で津波被害を受けた山元町笠野地区にあるキャンプ場「casano-va(カサノバ) 笠の場」。オーナーの斎藤順子さん(58)の親切に甘えながら、初めてのキャンプにソロで挑戦した。

 キャンプ場は流失したイチゴハウス跡地に整備され、テント20張りが設営できる広さ。1人でも比較的簡単に組み立てられるワンポール型テントを借りた。

 5角形で中央の支柱は約3メートル。まずシートの角5カ所をペグ(くい)で地面に固定し、次に支柱を立てる。早い人は10分もかからないそうだが、斎藤さんに手伝ってもらいながら30分以上かけて何とか形になった。

 続いて夕食を準備。併設された工房で、ピザ作りを教わる。「手作りするメリットは、具だくさんにできるところだね」とパン職人でもあるオーナー。近所の農家が栽培した甘いミニトマトと、サラミやチーズを生地の上いっぱいに散らしてくれた。

 ピザが焼き上がると、テントの前にたき火台を置いて炭火を起こし、夕食をいただく。斎藤さんは炭火でジャガイモのコンソメスープを作り、ソーセージやサツマイモなども次々に焼いてくれた。非日常のムードに心が弾み、つい食が進んでしまった。

キャンプ場内の工房で、山元産野菜をふんだんにのせたピザ作りが体験できる

風の音を聞きながら眠りに

 夜空の星を数えて歯磨きし、午後9時過ぎには寝袋の中に。テントをガザガザ揺らす風の音を聞くうちに、早々と眠りに落ちた。

 翌朝は午前4時半に起床し、日の出を拝むために笠野地区の海岸へ。昇る朝日を眺めながら、斎藤さんがキャンプの魅力を説く。「忙しい日常生活から心を切り離し、ゆっくり流れる時間を楽しめるでしょ」

 非日常感とオーナーの優しさが恋しくなったら、また訪れようと思う。
(亘理支局・橋本智子)

[メモ]キャンプ場利用料は1泊2日で中学生以上1000円、小学生500円、未就学児無料。チェックインは正午以降、チェックアウトは午前11時まで。パンやピザ作り教室は各3000円。事前予約でテントやたき火台のレンタル可能。連絡先は090(9743)8616。

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