「ガドガド」なら、エンドレスで野菜が食べられてしまう
「ガドガド」……なんとも不思議な響きです。
宇宙怪獣、はたまたRPGに登場するなにかの呪文かと思わせる音感の言葉ですが、これ、れっきとした料理名。
ガドガドは温野菜に甘辛いピーナッツ風味のソースをかけて食べるインドネシアの伝統料理。現地のレストランや食堂では定番のサラダ風料理なのだそうです。
ちなみにガドガドには「ごちゃ混ぜ」という意味があり、濃厚でコクのあるピーナッツ風味のソースと温野菜をわしゃわしゃと混ぜて食べるのが基本だそう。
正直に告白をすると、筆者はあまり野菜が好きな方ではありませんでした。
が、40代半ばとなった自身の年齢を踏まえると、栄養バランスのことも考えて普段からもっと野菜を積極的に摂取すべきでは? という、まっとうな考えも浮かんでくるわけで……。
「ガドガドにすると、野菜がいくらでも食べられてしまう」という話を知人から聞いた私は、さっそく実際に作ってみることにしました。
簡単そうなので、料理のキモとなるガドガドソースも手作りしております。
「ガドガド」の調理はかなり簡単
【材料】(2人前)
- じゃがいも 1個
- にんじん 1/2本
- ブロッコリー 1/4個
- ゆで卵 1個
- フライドオニオン 適量
- ライム 1/4個
(ガドガドソースの材料)
- ピーナッツバター(加糖タイプ) 大さじ2
- ウスターソース 大さじ1/2
- ラー油 適量
- ライム果汁 適量
【作り方】
早い話が、「温野菜を作って、ドレッシング感覚でガドガドソースをかければそれで出来上がり」というメニューです。もちろん工程はいたってシンプル。ズボラで野菜嫌いの私ですが、これならサクッと作れそうです。
まず、じゃがいもとにんじんは皮をむき、一口大にカットします。ブロッコリーは小房に分けておきます。
耐熱皿にじゃがいもとにんじんだけをのせます。水でぬらしたペーパータオルをかぶせてラップをかけ、600Wの電子レンジで3分ほど加熱します。
次にブロッコリーもレンチンしましょう。ブロッコリーを耐熱皿にのせて、600Wの電子レンジで2分ほど加熱します。
出来上がった温野菜と、食べやすいサイズにカットしたゆで卵をお皿に盛りつけます。
さあ、ここで満を持してのガドガドソース手作りタイムです。
(ガドガドソースの材料)をすべてボウルにいれて、とにかく混ぜるのです。
ピーナッツバターは冷蔵庫で保存していたものだと硬くて混ぜにくいので、調理前に常温に戻しておくと作業がしやすくなります。
とにかくぐるぐるぐるぐる混ぜて、なんとなく材料がすべてなじんだらピーナッツ風味のガドガドソースの出来上がりです。
このガドガドソースを全体にかけ、「ごちゃ混ぜ」にします。その上からフライドオニオンをお好みの量で散らして、お皿の脇にそっとライムを添えれば完成です。
本当に本当に簡単でした。こんなにラクチンなレシピでいいのかしら? と首をかしげてしまいましたが、さっそく実食といきましょう。
素晴らしい。
ピーナッツバターのコクと甘み、ウスターソースの酸味、ラー油の辛み、ライムの爽やかさが混然一体となった濃厚なソースが、温野菜にミラクルにマッチしていて、いくらでも野菜が食べられます。
さりげなく添えたカットライムを搾ると、さらに味変できるのもいい感じ。
2人前の量があった温野菜なのに、ピーナッツの風味が特徴的なガドガドソースと和えるだけで、1人でペロリと完食してしまいました。野菜が苦手だった筆者からすると、これは快挙です。
もしかしてガドガドソースって、ほかの野菜や食材とも相性がいいのでは……?
ふと思いついた筆者は、家にあった適当な食材とガドガドソースを合わせてみることにしました。
いろいろなものをガドガドソースで食べてみた
温野菜がいけるなら、もちろん冷たい生野菜にもばっちり合うのではないか。
冷蔵庫にあった大根やきゅうり、にんじんをカットし、野菜スティックにして試してみることにしました。
うわー! これはほんとにぴったりです。
コクのあるピーナッツ風味のガドガドソースの複雑な味わいのおかげで、さっぱりとした野菜スティックとの相性もばっちりでした。これなら、スナック感覚でポリポリいけそうです。
このクセになるような甘みのせいか、気づいたらエンドレスモードに突入。いつの間にか野菜スティックをぜんぶ食べきっていました。
続いて、筋トレ民やダイエッターが大好きなサラダチキンに添えてみました。
味はプレーンの超ベーシックなやつです。
淡泊なサラダチキンが、濃厚でリッチな味わいに。一気にごちそうレベルの料理にランクアップしました。
筆者はダイエット中なので、どうしても薄味でカロリーも低めのメニューを選びがち。なので、ちょくちょくこってりした濃厚な味が恋しくなるんです。
普段からサラダチキンを食べていて、すっかり飽き飽きしていたのですが、このピーナッツ風味のガドガドソースを使えば食事のバリエーションにも新たな活路を見いだせるはずです。
調子にのって、冷蔵庫にあった豆腐(絹ごし)にものせてみました。
なんの薬味も添えられていない、ごく簡素な冷ややっこですが、ガドガドソースのピーナッツ風味との出会いでどんな変化が訪れるのでしょうか。
おお、こちらも驚くほど相性抜群。
ガドガドソースは濃い味わいなので、淡泊な豆腐の風味とはマッチしないかもと思いましたが、さにあらず。豆腐の香りも損なわず、まるでお互いを引き立てているような、不思議な味の調和がありました。
行儀が悪いのは承知の上で、豆腐とガドガドソースをぐちゃぐちゃに混ぜて食べたくなりますね。
結論。だいたいのものにガドガドソースは合う!
本場のインドネシアでは高級レストランから庶民的な屋台まで広く親しまれているという「ガドガド」。
ガドガドソースの使い勝手の良さ、汎用(はんよう)性の高さには本当に驚きました。しばらく毎日、このスタイルで温野菜を食べようかな。
皆さんなら、ガドガドソースをどんな食材に合わせてみたらいいと思いますか?
いい食べ方があったら、ぜひ教えていただけたらうれしいです。
書いた人:西たまお
大学在学中より映像ディレクターを志し、映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーに。主にWEBサイトで健康や食、お笑いに関するさまざまな記事を執筆中。
からの記事と詳細 ( 野菜を大量に摂取できるインドネシアのサラダ「ガドガド」をご存じですか - メシ通 - メシ通 )
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