十文字学園女子大学(新座市)の学生たちが地元産野菜で作ったドレッシングが、同市のふるさと納税の返礼品に採用された。これまで四種類を開発、商品化しており、同大関係者は「地元の野菜をPRし、農家を応援したい」と話している。(飯田樹与)
ドレッシングは同大人間生活学部(小林三智子教授ゼミ)の歴代の学生らが卒業研究として開発した。二〇一六年のニンジンを皮切りに、一八年にゴボウ、一九年にブロッコリー、二一年にイチゴを主材料にそれぞれ商品化。収穫やラベルのデザインにも携わった。
「ドレッシングで野菜を取れるように」をコンセプトに、液状を保てる限界まで野菜を入れ、ノンオイルで保存料や着色料、増粘剤などの添加物は不使用。レシピは材料の野菜や酢、砂糖の種類ごとに糖度や色、味などを比較し、おいしさを数値化する「官能評価」の手法を取り入れて考えた。
ふるさと納税の返礼品には昨年十二月に採用された。「地場産野菜ドレッシングセット」は、「にんじん畑ドレッシング」と「ごぼう畑ドレッシング」の二種類、計四本のセット。丸広百貨店でお中元やお歳暮の商品としても採用されている。
東京との県境に位置する新座市は都市化が進む一方、畑作が盛んな地域でもある。特にニンジンは県内の主要産地で、安定した供給地として育成を図る国の指定産地にもなっている。開発に携わった同ゼミの曽矢麻理子助手は「野菜のまま売るだけでなく、大学として加工して収益を取れる方法を農家に提案したかった。多くの人に商品を知ってもらえたら」と話した。
ニンジンのドレッシングはアジの南蛮漬けのマリネ液やすし酢の代わりになり、ゴボウのドレッシングは和風味で唐揚げの下味や炊き込みご飯の素(もと)にも良いという。ブロッコリーを除いた三種類(ニンジンは税抜き六百円、ゴボウとイチゴは同七百円)を同大学内や新座市役所の売店で販売している。
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