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Wednesday, July 12, 2023

尾鷲の甘夏ドレッシングに 6次産業化で地域再生へ 大阪から移住・日下さん - 読売新聞オンライン

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 大阪から尾鷲市に移住し、農業を始めた元会社員の男性が、尾鷲特産の甘夏を原料にしたドレッシングを開発した。市内では、後継者が不在で放置されたままの畑が広がる。男性は、畑を借りて甘夏を栽培し、加工や販売まで行う6次産業化を試み、地域の再生に貢献しようとしている。(根岸詠子)

 雨の多い土地柄にちなんで「おわせ 雨夏あまなつ ドレッシング」と名付けた新商品を発売したのは、日下 浩辰ひろよし さん(52)。

 2020年12月、尾鷲市の地域おこし協力隊の募集に応じ、堺市から尾鷲市に移住した。以前は大阪のペット用品メーカーで商品開発を担当していたが、50歳代に入る手前から「自然が豊かな田舎で暮らしたい」との思いが強くなり、家族と一緒に引っ越した。

 地元農家から畑を借りて有機栽培を始め、昨年からは加工食品の開発にも乗り出した。商品の開発は、自分の経験が生かせるという自信もあった。

 商品の製造は、食品加工会社に委託した。甘夏の果汁をふんだんに使い、アクセントとして甘夏の外皮を細かく刻んで加えた。さっぱりした酸味と、ほのかな苦みが特徴だ。乳化させたため、甘夏らしい黄色になった。

 6月10日に発売したところ、購入者からは「魚の臭みが消え、素材の味が引き立つ」「爽やかな風味で、暑いなかでも食が進む」との声が上がった。

 「希少価値のある商品を作ることができれば、地元の農業は活性化する」。日下さんはそう話し、第2弾、3弾の新商品についてもアイデアを練っているという。

 雨夏ドレッシングの価格は1080円(税込み、200ミリ・リットル)。同市の「おわせマルシェ」で販売しているほか、ネット通販も行っている。「Amanatsu Tenma Farm」で検索。

6次産業化  1次産業を担う農林漁業者が、2次産業の製造や加工、3次産業の流通・販売を自ら行うことで、付加価値を高める取り組み。「1×2×3」で6次になる。

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