2023年12月20日 午前6時00分
福井県福井市内では今年に入り、大手宅配ピザチェーンの2ブランドが相次ぎ進出した。ともに県内小売店が本業との相乗効果を狙い、フランチャイズ契約を結ぶ。一方、福井で創業し35年の地元チェーンは、長年の実績を盾に対抗。クリスマスの繁忙期を前に、顧客の獲得と囲い込みにしのぎを削っている。
■相乗効果手応え
宅配ピザ業界はドミノピザ、ピザハット、ピザーラが“御三家”とされ、全国で多く出店している。コンビニなど展開の大津屋(福井市)は8月にグループ会社を通じ、ピザハットの県内1号店をオレンジボックス高木中央店(同市高木中央2丁目)にオープンした。
狙いは、ピザのお供に総菜、飲料を“ついで買い”してもらうことだ。ピザハットのオープン後、高木中央店の客数は前年比10%近く増えているといい、特に夕方がにぎわっているという。大津屋の担当者は「高木中央店は売り上げ、客数とも増加分が他店を上回っている」と手応えを語る。
ピザハットは拡大戦略をとり、2025年度末までに全国1千店を目指す。福井は46都道府県目の進出で、大津屋の「オレボ」ブランドを生かして浸透を図る。
県内ではこのほか、最大手のドミノピザが16年に初進出。福井未進出のピザーラは、全国を巡回するキャラバンカーで、JA福井県とコラボしたキャンペーンを実施した。
■本場の味で差別化
一方、「御三家とは一線を画し、中身で勝負する」と意気込むのは、ハニー食彩館を運営する木村グループ(福井市)の木村博常社長。グループ会社の運営で12月13日、食彩館やしろ店の敷地内に業界4位のブランド、ナポリの窯をオープンした。
木村グループも、ピザが焼き上がるまでの間に本業のスーパーでの「ついで買い」需要を取り込みたい考えだ。木村社長は「多くの宅配ピザはアメリカ風。本場イタリア風の味で差別化できる」と、ナポリの窯を選んだ理由を説明する。
からの記事と詳細 ( ピザハット、ナポリの窯…福井に大手ピザチェーンの波 迎え撃つ地元テキサスハンズの対抗策は | 経済 | 福井のニュース - 福井新聞 )
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