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Saturday, November 6, 2021

1号・藤岡弘、&2号・佐々木剛&V3・宮内洋、レジェンド仮面ライダーインタビュー 今もヒーローとして心がけていることは - ORICON NEWS

ssabutkelapa.blogspot.com
 俳優の藤岡弘、(75)、佐々木剛(74)、宮内洋(74)が出演する『仮面ライダー THE MOVIE 1972-1988 4K リマスターBOX(4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-ray Disc 4枚組)』が11月10日に発売される。本郷猛/仮面ライダー1号役の藤岡、一文字隼人/仮面ライダー2号役の佐々木、風見志郎/仮面ライダーV3役の宮内の知れたレジェンドライダー3人にORICON NEWSがインタビュー。当時だから許された(?)過酷な撮影の裏側、誕生から50年という節目を迎えた「仮面ライダー」シリーズへの思いを聞いた。

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■『V3』伝説の煙突シーンの裏側 ヘリコプターシーンで九死に一生

――『仮面ライダー1号』から『仮面ライダーBLACK』までの劇場版8作品を収録した『仮面ライダー THE MOVIE 1972-1988 4K リマスターBOX(4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-ray Disc 4枚組)』が発売となります。改めて4Kリマスター版として、鮮明になった映像のご感想を教えてください。

【藤岡】映像が鮮明になって新たな感動がありました。びっくりしました。本当によくなってね。違った感動があり、楽しかった。非常に思い出もよみがえって、よかったです。

【佐々木】俺らのころはトランポリンしかなかった。アクションやバイクにしても命がけだった。映像表現が随分、進んで、今の子たちがうらやましい(笑)。富士山だってひとっ飛びで行ける。特に宮ちゃんなんてのは爆薬好きでね。俺は大嫌いだったけどね(笑)。『仮面ライダー』から死人が出なかったのが不思議なぐらいだよ。(ショッカー役の)大野剣友会の連中に「こっち側に落ちるなよ。落ちたら死ぬからな」って指示があったり…。そんな危険なところで、やらせるなって話だけど。それが評判になって50年、続いていると思う。スゴいよね。あのころに子どもだった大人たちが未だに『仮面ライダー』を愛している。本当に、いい番組に出させてもらった。

【宮内】この作品に関わらず4Kのキレイさが節々に出てくる。藤岡大先輩に感謝です。

――今では考えられないような過酷なシーンもあります。4Kリマスターで、もう一度見たいシーン、思い出のシーンはありますでしょうか?

【佐々木】よく落ちなかったなと思うのは飛び立つヘリコプターに飛び乗るシーン。ヘリの鉄骨は太いからつかみにくい。振動と風圧でズレていくのがわかる。普通は上がったら、すぐに下ろしてくれるけど、助監督が「旋回!」って。本当に旋回したからね。よく落ちなかった。落ちてたら番組が終わってたかな。ここに来てはいないけど『アマゾン』だって、ジェットコースターの急なところで立たされて、なるべく近いところでアクション。ちょっと間違っていたら死んでいたね。人の命をなんだと思ってるのか(笑)。

【宮内】(『V3』の煙突のシーンは)火葬場の煙突だもん(笑)。

【佐々木】そのまま行けるのか(笑)。

【宮内】当時、ビデオになると思っていなかった。もし、こんなに長く保存できるのであれば、もうちょっとやりようがあったのかな。アクションもやりたかったけど、やらせてもらえなかったシーンもあって、悔しいですね。

【藤岡】もう1回、全部見てみたい。こんなに映像がキレイになるとは思わなかったのでね。いろいろな思い出が皆さんにある。ここにいるお2人もスゴく頑張った。爆発シーンなんか、よくやれたと思う。私のケガ(撮影中のアクシデントで生死をさまよう重症を負う)の後、佐々木くんに引き継いでもらって守ってもらった。そういう面では、2人の貢献度は私よりはるかに高いと思いますよ。だから3人が存在していること自体が奇跡のようなこと。存在しているだけで、当時の子どもたちへの贈り物になっているんじゃないかなと思いますね。だって、生まれたばかりの子が50歳になるんですよ! とんでもない歴史を刻んだんだな、と。刎頚(ふんけい)の友と言うかね、命をかけてやってきた3人。やりがいのある出会いだったなと思いますね。

■50年が経過した今も仮面ライダー「存在するだけで説得力がある」

――『仮面ライダー』は、1971年4月3日の午後7時30分に第1話が放送されました。半世紀にわたり、世界中の老若男女を問わず愛されているヒーローです。お3人が、今もヒーローとして心がけていることはありますでしょうか?

【藤岡】3人が存在していることが、当時の子どもたちにとって、これ以上ないことだと思いますね。「あの時に見ていた人がまだ存在している」というのは希望になる。存在しているだけで与える影響はあると思いますね。愛や夢や勇気や正義とか、存在するだけで説得力があると思いますね。

【佐々木】役者だから役が回ってきて出る。やった責任を役者が取る必要はないのかもしれないけど、当時見ていた60歳ぐらいの人たちが感動してくれて未だに仮面ライダーを愛してくれている。その大人たちが誰かに守ってもらうんじゃなくて、みんな仮面ライダーになってほしい。そして、子どもに、その背中を見せてほしい。その責任はあると思います。自分は酒飲みで、よく泥酔するけど絶対に捕まるようなことはしたくない。「仮面ライダーは仕事だった」と言い切れない。「俺らの50年を返してくれ!」って言われても返せない。生きることに対して、仮面ライダーで一文字隼人で居続けるようと。それがファンだった皆さんへの感謝の気持ちですね。

【宮内】トレーニングだけは欠かさずやっています。フィットネスクラブに通って、ウオーキングやストレッチとかをしています。「太ったね。昔、仮面ライダーV3を演じていた男だぜ」と言われるのが嫌で。そういう気遣いはありますね。

――改めて4Kリマスターとなった作品の魅力を教えてください。

【藤岡】盛り上げて土台を作った3人。命をかけた姿は目に見えない迫力があると思う。それが出発だったのが、永遠に続く原動力になったような気もします。体を張っているのは誰が見てもわかる。今のCGとは違った趣がある。4Kリマスターで改めて見ると違いがよくわかるんじゃないかな。

■『仮面ライダー THE MOVIE 1972-1988 4K リマスターBOX(4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-ray Disc 4枚組)』収録作品
【Disc1】
『仮面ライダー対ショッカー』(1972年3月公開)
『仮面ライダー対じごく大使』(1972年7月公開)
『仮面ライダーV3対デストロン怪人』(1973年7月公開)
『五人ライダー対キングダーク』(1974年7月公開)
【Disc2】
『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』(1980年3月公開)
『仮面ライダースーパー1』(1981年3月公開)
『仮面ライダーBLACK』(1988年3月公開)
『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』(1988年7月公開)

2021年11月10日発売  価格:2万2000円(税込)

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